朗読のレベルを上達させるには

自分の朗読力を正確に知ることが重要です。
録音して客観的に聞いてみましょう。
試行錯誤しながら自分の「理想の朗読」を機械に吹き込んでいきましょう。
昔の記録も残していれば、その上達ぶりに驚くと思いますよ。
また、色んな人の朗読を聞いてみるのも大事です。
耳も肥やしながら理想の朗読を追い求めてみてください。

おすすめの発声練習

いろんな発声練習がありますが、特に午前中は声帯が起きていないようです。
そんな時、極力低い声で喉を開き、おーー、と息の続く限り言ってみましょう。
(喉に力を入れないでください。喉や声帯を傷める原因になってしまいます。)
寝ている喉を起こす効果がありますよ。

音読と朗読の違い

音読は声を通してよむことです。
朗読は文章を声高くよみあげることです。
意味の上ではそう違いがないように思えますが、朗読には聞いてもらえる相手があり、その作品を自分というフィルターを通して伝えるという違いがあると思うのです。
朗読によって自分の世界観をどんどん他の人達に伝えていきましょう。

朗読・読み聞かせをする前の下準備

どんなジャンルを問わず読書家になりなしょう。
好きな作品に出会い、声に出して読んでみたいとおもえる本をたっぷりストックしておくといいと思います。
最近はネットの普及で、青空文庫を読んだり、図書館の蔵書を確認するのも容易になりました。
そのようなシステムもどんどん活用していきましょう。

お年寄りへの読み聞かせのコツ

福祉施設などでのお年寄りへの読み聞かせを念頭に置いて書いていきます。
まず、どんな本を選ぶかが重要です。
私の経験上、限られた時間での朗読となると民話や詩、落語などが好まれることが多かったです。読む側も聞いてもらう側もお話の中に浸れるような空間づくりをイメージして読んでみましょう。
いきなり読み聞かせに入るのではなく、その本に対する自分の思いなどを事前に語ることで、グッとみなさんの心をつかみやすくなりますよ。

子どもさんへの読み聞かせのコツ

子ども、特に小学生に上がる前の小さなお子さんを想定した読み聞かせのコツです。
もちろん本の選定も大事なのですが、これはあとで後述するとして
抑えておきたい簡単ないくつかのポイントを書いていきます。

1.子供さんに話しかけるようにゆっくり穏やかに読みましょう。
たまにお子さんに聞かせているにもかかわらずお経を読むように黙々と音読し続ける親御さんもおられます。そうではなく絵本を通してお子さんと対話するように読んでみましょう。読み聞かせがコミュニケーションの時間にもなりますよ。

2.文章は句読点にこだわらず、意味のかたまりを考えて切ると自然な読みができます。
(多くの場合は)子どもさんは耳だけで文章を追っているので、多少大げさなぐらい文章の意味のかたまりで切ると、子どもさんも頭の中に内容が入ってきやすくなります。

3.場面や感情の起伏も大げさに
多くの場合、子ども向けの絵本には山場というものがあります。主人公の感情の変遷もあります。そのような起伏をこれも大げさなぐらいの抑揚をつけて朗読すると臨場感が高まり子どもさんも喜ばれますよ。

朗読ってなに?

朗読とは字面上は「声に出して文章を読む」という意味なのですが、このサイトでの「朗読」は「文章を感情こめて朗らかに読み上げる」という意味で扱っています。感情をこめて朗らかに・・・最初はどうしても難しいんですよね。このサイトによって少しでも皆様の朗読が上達したらうれしく思います。